(5)新型車両の導入
振り子車両の導入
振り子車両とは、カーブ通過時に車体をカーブの内側に傾けることにより、通過スピードの向上と乗り心地(横ゆれ)を改善した車両です。
●自然振り子式
1960年代から開発が進められていたシステムですが、乗り心地の面で、乗り物酔いしやすいことが判明し、改良されています。
現在はJR西日本の一部の特急に使用されています。
※採用列車
JR西日本「スーパーくろしお」 等
●制御付き自然振り子式
自然振り子式をさらに改良したのが、制御付き自然振り子式で、乗り心地が改善されています。
カーブに入る前から傾斜が始まり、カーブ通過後、もとに戻る仕組みになっています。
JR四国のディーゼル特急車両に、世界で初めて採用されました。
現在では、JR各社、私鉄等の多くの車両に採用されています。
※採用列車
JR四国「しおかぜ」「いしづち」/JR北海道「スーパー北斗」「スーパーとかち」/JR東日本「スーパーあずさ」/JR東海「ワイドビューしなの」/JR西日本「オーシャンアロー」/JR九州「かもめ」「ソニック」 等
●空気バネ圧制御式(簡易振り子式)
空気バネ台車の左右の空気圧を変えることによって、車体を内側に傾斜させるシステムです。
傾斜角度は振り子式よりも少なくなっていますが、専用の振り子システムを使わないため、車両が安価であり、私鉄等で採用されています。
最近では、東海道・山陽新幹線の新型新幹線「N700系」にも採用されています。
※採用列車
JR北海道「スーパー宗谷」/名鉄「ミュースカイ」/小田急ロマンスカー「VSE」/JR東海・西日本「東海道・山陽新幹線N700系」 等
●ハイブリッド車体傾斜システム
制御付き自然振り子式と空気バネ圧制御式を組み合わせたシステムです。
JR北海道で走行試験が行われています。